相続コラム

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相続財産をめぐった「相続関係の相談件数」は10年間で1.6倍に増え、
「遺産分割事件」も10年前に比べると1.3倍にもなっています。

No.003

不動産と動産の相続の違いは?

「不動産」と「動産」は、どちらも 相続の対象 だが、性質や手続きに 大きな違い がある。

不動産の相続

土地・建物・マンションなど

  • 登記簿に所有者が記録されており、名義変更(相続登記)が必要
  • 不動産は分割しづらく、相続人同士で共有になるケースが多い
  • 固定資産税などの維持費・管理責任が発生する

名義変更

被相続人(亡くなった人)の名義のままでは売却や活用ができない。相続人全員で、分割方法を決め「遺産分割協議書」を作成し、法務局で相続登記(名義変更)を行う。

注意点

2024年4月「相続登記の義務化」 → 登記を怠ると過料(罰金)対象となる。

動産の相続

現金・預金・車・宝石・家具・株式など

  • 名義変更が必要なものもあるが、登記制度はない(例:車、預金、株式など)
  • 分割しやすく、現金化や按分が容易
  • 相続税の課税対象になる点は不動産と同じ

相続手続きの例

  • 預金:銀行で相続手続き(戸籍・遺産分割協議書の提出)
  • 自動車:運輸支局で名義変更
  • 株式:証券会社で手続き

まとめ

項目 不動産 動産
登記制度 あり(相続登記が必要) なし
名義変更の手間 手間がかかる 比較的簡単
分割のしやすさ 難しい(共有になること多い) 容易(現金化しやすい)
維持・管理 税金・管理責任あり 比較的容易
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