No.003
不動産と動産の相続の違いは?
「不動産」と「動産」は、どちらも 相続の対象 だが、性質や手続きに 大きな違い がある。
不動産の相続

土地・建物・マンションなど
- 登記簿に所有者が記録されており、名義変更(相続登記)が必要
- 不動産は分割しづらく、相続人同士で共有になるケースが多い
- 固定資産税などの維持費・管理責任が発生する
名義変更
被相続人(亡くなった人)の名義のままでは売却や活用ができない。相続人全員で、分割方法を決め「遺産分割協議書」を作成し、法務局で相続登記(名義変更)を行う。
注意点
2024年4月「相続登記の義務化」 → 登記を怠ると過料(罰金)対象となる。
動産の相続

現金・預金・車・宝石・家具・株式など
- 名義変更が必要なものもあるが、登記制度はない(例:車、預金、株式など)
- 分割しやすく、現金化や按分が容易
- 相続税の課税対象になる点は不動産と同じ
相続手続きの例
- 預金:銀行で相続手続き(戸籍・遺産分割協議書の提出)
- 自動車:運輸支局で名義変更
- 株式:証券会社で手続き
まとめ
| 項目 | 不動産 | 動産 |
|---|---|---|
| 登記制度 | あり(相続登記が必要) | なし |
| 名義変更の手間 | 手間がかかる | 比較的簡単 |
| 分割のしやすさ | 難しい(共有になること多い) | 容易(現金化しやすい) |
| 維持・管理 | 税金・管理責任あり | 比較的容易 |



